近年、浦和駅はパルコやアトレといった商業施設が続々とオープンしました。
ザ・パークハウス浦和タワーやブリリア浦和仲町といった駅近で注目度の高いマンションもあちらこちらで建設されています。
それに引き換え、よく浦和と比較される大宮駅は開発に関しておとなしい印象を受けます。

このまま大宮駅は現状維持のままなの?
心配ご無用。今度は大宮のターンです。再開発の計画がザックザクです。
今回は大宮駅周辺の開発情報を紹介したいと思います。
大宮駅を含めた街全体の再開発は下記リンクで詳細をまとめています。
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大宮駅周辺の開発地区のマップ
どの場所でどんな建物や開発がおこなわれるのかわかるように地図にまとめてみました。
色が付いた線や囲いをクリックすると以下で説明する再開発の内容が表示されます。
※この記事で紹介している案件以外の再開発の情報も表示しています。
大宮区役所の建て替え&移転


新大宮区役所の完成イメージ図。工事現場の防音壁に掲載
大宮区役所の移転理由
いまの大宮区役所は大宮駅東口から中央通りを真っすぐ進んだ徒歩数分の場所にあります。
昭和41年(1966年)に竣工されてから50年近く経過し、建物や設備が老朽化してしまい耐震基準やバリアフリー対応が旧世代のままとなってしまっています。区役所は地震などの災害時には情報収集などの防災拠点して機能を果たす必要があることから、建て替えが決まりました。
さいたま市から概要版資料のPDFが下記のリンクにあります。
大宮駅からのアクセス
新大宮区役所は大宮駅からは1.1㎞で徒歩約12分と微妙な距離。歩けないことは無いけど、ちょっと遠くに感じる距離ですね。バスの運行も検討はしているが、2017年4月の時点では未定の状態のようです。
バスがダメとなると車やタクシーとなりますが、周囲の道路は決して広くありません。向かいに建つ市民会館おおみやでは様々なイベントが催されますが、そんな日は周囲に結構な渋滞が発生しています。
氷川参道から西側に1本ずれた通りでは道路の拡張工事(『氷川緑道西通線整備』)が予定されていますが、完成予定日も分からない状況です。
駐車場はタワーパーキングがありますがこちらは公用車や職員用です。来場者用の駐車場は自走式で地下に100台弱分用意しているようです。現区役所の駐車台数が120台とのことなので、少なくなってしまいます。
駐輪場は屋根付き。ラック式かどうかは2017年4月時点では未定のようです。台数は50台くらいかでしょうか?
全体的にアクセスは悪くなっており、バスの運行などが今後の課題かと思われます。
新大宮区役所はいつ移転するの?
平成31年(2019年)5月7日オープン予定とのこと。
ゴールデンウィーク明けの火曜日です。私は有給とって見学に行ってみようかなと考えています。
区役所機能以外に何か施設があるの?


新大宮区役所に入る、大宮図書館イメージCG。オープンなスペースで気持ちよさそう
新大宮区役所にはコンビニエンスストアやカフェラウンジ、展示スペースなどが入る予定ですが、注目なのは図書館です。
現在、氷川神社近くの高鼻町にある「大宮図書館」が新庁舎内に移設予定です。もちろん自習室もあるとのことで、ぜひ利用していきたいです。
浦和ではパルコ8階にある「中央図書館」がありますが、こちらは蔵書の充実度がかなりのもの。同等程度になることを期待したいです。
現大宮区役所の跡地の計画は未定


現大宮区役所正門。老朽化か進み移転する
具体的な案は未定のようです。
大宮GCS構想の「シンボル交流軸」に位置する立地なので、何かしら風格や市民にためになる利用価値のある施設ができると良いですね。
大宮駅西口 ソニックシティ前に地上28階のタワーマンションを建設


大宮駅西口に建設予定の商業施設を備えたマンション
ソニックシティ横 西口第3-B地区再開発


ソニックシティ隣接の西口3-B地区。右側のビル群が再開発地区
上記リンクの同地区の再開発の概要をまとめると下記の通り。
【場所】ソニックシティ北側道路を挟んだ向かいの区画 ※記事先頭の地図参照
【用途】 A棟:地上14階(商業業務・住宅65戸)
B棟:地上28階(商業業務・住宅511戸・駐車場)
ソニックシティ北側の道路を挟んだ向かいにマンションが建設される予定です。駅徒歩3分の好立地に加え、最寄り駅が東日本交通の要「大宮駅」という好条件が揃うマンションです。
3-A,D地区にもマンション・オフィス・商業施設の複合ビルが建設予定
上記3-B地区と同区画にある3-A、D地区にも高さ100mのビルが建設されます。このビルには260戸のマンション、オフィス、店舗が入る予定です。まだまだ詳細は分からないのですが、東口は大宮GCS構想や大宮区役所移転といった商業や公共関連の再開発が多いのに対し、西口側はマンションの建設が活発ですね。
大宮駅東口の顔となるか。大門町2丁目中地区再開発


大門町2丁目の公共商業複合ビルのイメージ図。工事現場に掲示
大宮駅東口から徒歩2分の場所にある「大門町2丁目中地区再開発」。もともと群馬銀行大宮支店があった土地に「商業」「公共」「オフィス」用途の複合ビルの建設が進められています。
大宮駅東口中央通り徒歩3分ほど
地上18階建 商業・業務・公共公益施設
- 9~18階 オフィス・業務
- 4~8階 公共公益施設 ※市民会館おおみや移転予定
- 1~3階 商業・店舗
- 地下 駐車場
この大門町の再開発事業ビルの立地は大宮グランドセントラルステーション構想では「シンボル都市軸」に位置する場所です。大宮という街のシンボルとなるべく風格を備えた街並みにするとのことなので、当然こちらのビルにも風格が必要となります。どのような店舗が入るのかは公表されておりませんが、それなりのブランドを持つとなりそうです。
大宮鐘塚C地区第一種市街地再開発
武蔵野銀行本店建て替え
西口の武蔵野銀行本店が建て替えとなります。築50年ほど経過し、建物の老朽化が進み建て替えとのこと。工事期間中は鉄道博物館駅前に移転して営業を続けます。
武蔵野銀行を使っていない人にとってはどうでも良く感じてしまいますが、銀行の堅牢でドッシリとした建築デザインは街の景観によい影響を与えてくれそうです。
氷川参道は車が通行禁止になる?


氷川参道横の緑道。さいたま市が取得済みの土地はガードレールで区画されている
氷川参道と中山道の間にある「氷川緑道西通」が拡張されます。
現状の問題点として旧中山道を中心とした大宮駅東口の渋滞があります。こちらを緩和するために平行して走る氷川縁道西通りを拡張する予定となっています。
他にも下記のような施策が検討されています。
- 電線地中化(災害対策および都市景観の向上)
- 氷川参道の歩行者専用道路化(渋滞の緩和)
どちらも実現すれば、これまでの大宮の「ごちゃごちゃしている」というイメージから脱することのできるものであり、是非実現していただきたいところ。
2019年4月25日より氷川参道の区間が歩行者専用化されます(2018年4月8日追記)
まとめ
以上のように大宮駅にはこれだけの数の再開発が予定されています。近年は浦和の進歩がめざましかったのですが、今度は大宮の街が生まれ変わることを期待して待ちたいと思います。
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